COLUMN

自転車開発コラム

自転車のプライベートブランド(PB)商品について解説!製作するメリットは?

自転車の卸売業者やメーカーから商品を仕入れる際に「仕入れたいものがない」「こういう自転車があればいいのに」等、デザインや機能に物足りなさを感じたことはありませんか。

今回は、そんな自転車販売店様に向けて、プライベートブランドの定義やPB自転車を製作するメリットについて解説。併せて、自転車の企画・開発から卸売り、小売りまで行うサカイサイクルによるプライベートブランド品の製作事例もご紹介するので、ぜひ参考にご覧ください。

プライベートブランド(PB)とは?

プライベートブランド(PB)とは?

プライベートブランド自転車を製作するメリットの前に、まずは、プライベートブランドの商品がどういうものなのか、改めて確認していきましょう。

「PB」と略されることの多いプライベートブランドとは、本来なら商品の企画・開発・製造等を行わない業態の企業が、独自に開発や製造に取り組み、自社で販売する商品のことです。

具体例としては、以下のような経緯で開発・販売されている商品が、プライベートブランドに該当します。

  • スーパーやコンビニ等の小売店が企画・開発・製造した食品
  • 生活雑貨を販売する企業が企画・開発・製造した家電や雑貨 等

ナショナルブランドやストアブランドとの違い

プライベートブランドと似た印象の言葉として「ナショナルブランド(NB)」や「ストアブランド(SB)」がありますが、これらの言葉の定義は以下の通りです。

  • ナショナルブランド:製造メーカーが、自社製品に独自の名称を付けて売り出す商品
  • ストアブランド:小売業者や流通業者、卸売業者等が既製品を改善して売り出す商品

関連記事:「サカイサイクルのナショナルブランド、オリジナル自転車カタログはこちら

上記のうちストアブランドは、製造メーカー以外の企業が開発に関わるという共通点から、プライベートブランドとほぼ同義として使われることもあります。しかし厳密には、ゼロからではなく改善ベースの開発に取り組むという点で異なっていますので、プライベートブランドという言葉の定義と一緒に覚えておくと良いでしょう。

プライベートブランド商品を作るメリット・デメリット

プライベートブランドの商品がどのようなものかがわかったところで、次は、企業がプライベートブランドを持つことのメリット・デメリットについて、理解していきましょう。

プライベートブランドのメリット

  • コストを抑えることで既製品よりも小売価格を低く、利益率を高くできる
  • 自社店舗でのみ販売するため、ブランディングによる顧客の囲い込みに役立つ
  • 自社の顧客から直接いただく声をもとに、オリジナル商品の開発ができる

お客様から直接伺ったご意見をもとに商品を開発し、自社の店舗でのみ販売することができれば、顧客満足度も売り上げも向上すると考えられます。また、自社で生産量をコントロールできるため、プライベートブランド品は売り上げや収益の安定化にも貢献してくれるでしょう。

プライベートブランドのデメリット

  • 製造元への返品や他社への転売が不可能なため、在庫を抱えるリスクがある
  • 商品に関する全責任を負わねばならず、クレーム等に対しても自社対応となる
  • 価格設定に製品の品質が引っ張られ、メーカー製造品より質が低下することも

流通や販売だけでなく、企画から開発、生産のすべてを自社で担うということは、商品に関する責任も自社で負担するということです。企画内容や生産計画がお客様のニーズとマッチしておらず、何らかのトラブルが発生しても、すべて自分たちで対処しなければなりません。

「自転車のプライベートブランド商品」とは?

「自転車のプライベートブランド商品」とは?

それでは、自転車におけるプライベートブランド商品とは、どのようなものなのでしょうか。

先述した通り、プライベートブランドとは「もともと製品の企画・製造をしていなかった企業が、独自の商品を企画・開発・販売すること」です。これを自転車業界に当てはめると、以下のような経緯で開発・販売されるものが、プライベートブランドの品だと言えるでしょう。

  • 小売店への卸売りだけしていた企業が、メーカーと協力して自社製品を開発・販売する
  • 自転車販売店が、お客様のニーズを反映させた製品をメーカーと一緒に開発・販売する

プライベートブランド自転車を作る方法

自転車販売店等、製造機能を持たない企業がプライベートブランド自転車を作るには、自社にできない企画・設計・製造・品質管理の機能を、協力企業に補ってもらう必要があります。

具体的には、ODM(Original Design Manufacturing)やOEM(Original Equipment Manufacturing)という製造手法を使い、自転車メーカーと共同でオリジナル自転車を作り上げていくことになるでしょう。

  • ODMとは:企画、開発、設計から生産まで一連の製品づくりをメーカーへ依頼すること
  • OEMとは:製作した設計やデザインをもとに、製品づくりのみメーカーへ依頼すること

また、自転車メーカーの中にはODM/OEM以外にも、デザインのみ、品質管理のみ等、部分的な製造業務の委託を受け付けている企業もあります。プライベートブランドの自転車製造を考えているなら、自社で対応可能な業務の範囲により、相性の良い協力先を探してみましょう。

プライベートブランド自転車を作るメリット・デメリット

自転車販売店がプライベートブランドの自転車を製造する最大のメリットは、納得感と自信を持って販売できる自転車を、自分たちの手で地域のお客様にお届けできるところでしょう。

また、地域のお客様のニーズを反映した自転車を作り、しかもその販売を自社だけで独占できるとなれば、お客様の満足度と売り上げ向上の効果も期待できます。

一方で、プライベートブランドの自転車を自社で企画・製造・販売するということは、販売店としてだけでなくメーカーとしての責任を負うことにもなります。もし、製造したプライベートブランドの自転車が思うように売れなくても、どこかへ返品することはできません。

また自転車は、乗る人の命を預かる軽車両です。企画や設計、品質管理に不備があって乗車中のお客様が事故に遭うようなことがあれば、製造者責任は免れないでしょう。

しかし、地域のお客様のニーズを反映させた自転車の製造は、大手メーカーにはできない価値あることです。

街の自転車屋さんとして、お客様の声を取り入れた独自の自転車を提供したいという思いが少しでもあるのなら、プライベートブランド品の製造に挑戦してみても良いかもしれません。

サカイサイクルのプライベートブランド自転車製作事例

サカイサイクルのプライベートブランド自転車製作事例

最後に、自転車メーカーでありながら小売部門も有し、自転車に関するサービスを幅広く提供しているサカイサイクルにおける、プライベートブランド自転車の製作事例をご紹介します。

上記の画像は、静岡のお客様よりご依頼をいただき、弊社が開発・製造をお手伝いさせていただいた自転車です。以下のようなご要望を踏まえ弊社にてデザインやカラー、スペックを設計、イメージイラスト作成を行い、お見積もり、サンプル作成、生産の流れで製作しました。

自転車販売店様からのおおまかなご要望内容

  • 大手メーカーと同等のパーツを使い、自信を持って販売できる自転車を作りたい
  • 大手メーカーと同等、またはより安価で質の高い通勤・通学自転車を作りたい
  • 通学用自転車の規定等、地域のお客様の事情や好みを反映させたデザインにしたい
  • 見た目だけでなく、パンクのしにくさや通勤・通学時の使いやすさにもこだわりたい

サカイサイクルでは、自社の小売部門を活用することにより、海外の生産工場からの要求数に満たない多品種・小ロットでの生産にも対応。現地スタッフの生産立ち会いによる品質管理、必要に応じたサンプル取り寄せ等も行い、他社様にも負けない製造体制を確立しております。

関連記事:「お客様に寄り添って進めていく、サカイサイクルの”売れる自転車創り”

自転車の開発・販売に関するご相談はサカイサイクルへ

私たちサカイサイクル株式会社は、その地域の人・事業者様に求められる自転車やサービスの提供を通して「活気あふれる街と人々の笑顔をつくること」を事業目的としています。

  • 自転車の仕入れや、企業からの大量購入に応じてくれる卸売り業者を探している
  • オリジナル自転車やPB自転車を小ロット、ローコストで企画・開発・製作したい
  • OEM / ODMにて、お客様に喜んでいただけて「売れる自転車」を作ってみたい
  • イベントやノベルティ用に、自社のロゴ入りやイメージカラーの自転車を作りたい
  • デザインのみ、生産のみ、品質管理のみ等、自転車製作を部分的に業務委託したい
  • 自転車の仕入れや開発、販売の他、メンテナンス等についてもアドバイスが欲しい

など、自転車の企画・設計・デザイン・製作・品質管理に関することや、販売・関連サービスについてお悩みのことがありましたら、どんなことでも、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

自転車市場への意識が高い「モノづくりの精鋭部隊」が、全国の自転車販売店様、卸売り事業者様をはじめ、自転車関連事業に取り組む企業様を前向きにサポートさせていただきます!