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自転車開発コラム

自転車の車体番号は何桁?防犯登録との関係やどこで確認できるかを解説

自転車の車体番号は何桁?防犯登録との関係やどこで確認できるかを解説

日本メーカー製のほぼすべての自転車に表記されている車体番号は、自転車を販売する店舗と購入・所有・使用する人の双方にとって、非常に重要な意味を持つ番号です。

そこで今回は、自転車のメーカーであり、小売りも手掛けるサカイサイクルが、自転車の車体番号について解説。具体的に何桁の番号なのか、どこを見れば確認できるのかをはじめ、番号に込められた意味や、密接な関わりのある防犯登録番号との違いと一緒に紹介していきます。

自転車の車体番号とは?どこに何桁で表記されている?

自転車の車体番号とは、各自転車に割り当てられた個別の識別番号のこと。シリアルナンバーやフレームナンバーとも呼ばれる番号のことであり、どのような数字・アルファベットの組み合わせになっているか、全部で何桁になっているかは、メーカーにより大きく異なります。

自転車メーカーは、それぞれ独自のルールに沿って車体番号を決定し自社製品に付与しているため、一概に何桁の数字なのかを断言することはできません。ご自身が販売・所有する自転車の車体番号、またその桁数を正確に知るには、自転車に記載されている番号を直接確認するしかないと理解しておきましょう。

なお、日本メーカー製の自転車の場合、シティサイクルであればハンドルを支えるヘッドチューブの上部、サドル下のフレーム、シートチューブの上部に車体番号が刻印されているケースが多いです。

対して、ロードバイクやクロスバイク等のスポーツサイクルの場合はクランクの裏側、ボトムブラケットの下部やペダルの付け根に車体番号が刻印されていることが多いとされます。

自転車の車体番号を知りたい時は、まず上記すべての箇所を確認してみると良いでしょう。

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車種品番等、他の番号との見間違いに注意

自転車のフレームには、車体番号以外にも以下のようなさまざまな番号が表記されています。

  • 車種略号
  • 車種品番
  • 商品コード
  • ロットナンバー 等

金属製フレームの自転車の場合、車体番号はフレームに直接刻印して表記するのが一般的です。対して、他の番号はシール等に表記して貼り付けることが多いので、車体番号と他の番号を見分けるポイントの一つとして、覚えておきましょう。

自転車の車体番号に込められた意味・用途とは?

自転車の車体番号に込められた意味・用途とは?

一般的な刻印場所や、他の番号と見分けるためのポイントが分かったところで、ここからは自転車の車体番号にどのような意味や用途があるのかについて、紹介していきます。

車体番号の意味①メーカー内での製品管理のため

各メーカーが独自に設定する車体番号には、自社製品を管理する番号という意味もあります。

それぞれの数字やアルファベットには、そのメーカーの自転車がいつ、どの工場で製造されたかという情報が詰まっており、製品管理や使用パーツの特定等に役立てられているのです。

なおサカイサイクルにおいても、アルファベット部分を生産工場ごとに変更することにより、車体番号を製品の管理・識別に活用しています。

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車体番号の意味②自転車の所有者を特定するため

「自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律第十二条」の改正により、平成6年6月より自転車を購入・利用する人には、防犯登録が義務付けられました。

参照:自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律 | e-Gov法令検索

防犯登録をすると、自転車本体の色や車種、車体番号等の識別情報と購入者・所有者の個人情報が紐づけられるため、車体番号から自転車の所有者を特定できるようになります。自転車の車体番号は、盗難車の捜査や放置自転車の管理・対策にも活用されているのです。

自転車の車体番号と防犯登録番号の違いや見分け方

自転車の車体番号と防犯登録番号の違いや見分け方

ここからは、車体番号と密接な関わりがある防犯登録番号について、具体的に何桁の数字でどのように自転車に表記されるのか、車体番号との見分け方等と併せて見ていきましょう。

自転車の車体番号と防犯登録番号の違い

車体番号が各自転車を識別するための個別番号であるのに対し、防犯登録番号は、その自転車の所有者と車体番号を紐づけ、自治体や管轄の警察署に登録するために付与される番号です。

また、製造時に既に決定・刻印されている車体番号とは異なり、防犯登録番号は自転車の購入後、購入者が販売店で数百円の登録料を支払って手続きしなければ付与されません。

自転車の車体番号と防犯登録番号は、その成り立ちや意味合い、取得にかかる費用のすべてにおいて違うと理解しておきましょう。

自転車の防犯登録番号は何桁?見分け方は?

自転車の防犯登録番号は、所属の自治体名・管轄の警察署名・防犯登録番号を併記した黄色やオレンジ色等の目立つ色のシールとして自転車に貼り付け、表記するのが一般的です。

フレームに直接刻印されることの多い車体番号や、白色や透明のシールで表記される他の番号とは異なるデザイン・表記内容で統一されているため、誰にとっても見分けやすいでしょう。

なお防犯登録番号が何桁になるかや、どのような数字・アルファベット・文字の羅列になるかというルールは、自治体によって異なります。お客様から防犯登録についての相談や質問を受けた時のために、自社販売店がある自治体の防犯登録番号が何桁になるのか、最寄りの警察署等にあらかじめ確認しておくことをおすすめします。

自転車の車体番号がない時の確認方法、防犯登録について

自転車の車体番号がない時の確認方法、防犯登録について

海外メーカー製のフレームやオーダーメイド品、物理的に刻印が難しいカーボンフレーム等の自転車には、車体番号が表記されていないことがあります。その場合は、車体番号をはじめとする自転車の識別情報が記載された保証書、販売証明書等の書類を確認してみましょう。

車体番号の記載が見つからなくても、フレームナンバーやシリアルナンバーの表記を探せば、車体番号が見つかるはずです。なお万が一、自転車の購入者が保証書や販売証明書を紛失しても、防犯登録の期限内なら、販売店が保管する控えから車体番号を確認できます。

自社の販売店で自転車を購入されるお客様には、防犯登録のご案内と併せ、購入店舗でも車体番号を確認いただけることもお伝えしましょう。

車体番号がない自転車でも防犯登録は可能

一部の海外メーカーでは、自社製品に車体番号を割り当てる慣習がなく、フレームはもちろん保証書や販売証明書にも車体番号を記載していないケースもあります。その場合は、メーカー名や自転車の種類、色、タイヤサイズ等の識別情報を使って防犯登録を行います。

メーカー都合で車体番号がないために防犯登録ができず、せっかく仕入れた自転車を販売できないということはありませんので、安心してください。

車体番号が削られた自転車は盗難品の可能性も!

広く市販されているモデルの自転車であるのに車体番号の刻印が見当たらず、さらにフレームの一部を削り取ったような跡がある場合は、意図的に車体番号が消された可能性があります。

先述したように、防犯登録がされている自転車は車体番号から正式な所有者を特定できます。

そのため、自転車の車体番号を意図的に消す目的は、正式な所有者を特定できないようにするためだと考えられます。つまり、その自転車は通常の売買手続きを通さず入手された品物、盗難品である可能性が高いでしょう。

盗難品の可能性がある自転車の売買に関わると、ご自身が窃盗の疑いをかけられてしまいます。もし、メーカー以外の第三者が販売店に譲渡・販売したいと希望する自転車に車体番号が消された形跡があった場合は、すぐに警察に連絡・相談するようにしてください。

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自転車の開発・販売に関するご相談はサカイサイクルへ

私たちサカイサイクル株式会社は、その地域の人・事業者様に求められる自転車やサービスの提供を通して「活気あふれる街と人々の笑顔をつくること」を事業目的としています。

  • 自転車の仕入れや、企業からの大量購入に応じてくれる卸売り業者を探している
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