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自転車開発コラム

自転車の種類を一覧で紹介!代表的な15種の見た目・機能的な特徴とは

自転車の種類を一覧で紹介!代表的な15種の見た目・機能的な特徴とは

街でよく目にするシティサイクルをはじめ、自然の中で走行しやすいように作られたマウンテンバイク、レース用に作られたピストバイクまで、自転車にはさまざまな種類があります。

そこで今回は、自転車の企画・設計・製作と販売を手掛けるサカイサイクルが、代表的な15種類の自転車を大きく3つのジャンルに分け、その見た目や機能的な特徴について一覧で紹介していきます。ご自身の自転車販売店において、新たに仕入れ・販売する自転車の種類を検討する際の参考として、ぜひ最後までご覧ください。

家族みんなで普段使いしやすい!一般的な自転車の種類一覧

まずは、街中で見かけることの多い一般的な自転車4種類について、それぞれの特徴を見ていきましょう。

シティサイクル

一般的な自転車の種類一覧:シティサイクル

シティサイクルは「カジュアルサイクル」や「軽快車」の他、「ママチャリ」という俗称でも親しまれている自転車の種類です。特徴としては、毎日の通勤や通学、買い物に使用しやすいようにかごやスタンド、泥除け、ライトが標準装備されているところや、スカートを履いていても乗りやすいように、ボトムブラケットが低くなっているところ等が挙げられるでしょう。

街中で日常使いすることを前提に作られているため、変速機能を搭載したものでも、あまりスピードは出ません。一方で、年齢・性別を問わず誰でも簡単に乗れる作りであり、価格も安いものでは20,000円程度から購入できるため、非常に需要の高い種類だと言えます。

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ミニベロ(小径車)

一般的な自転車の種類一覧:ミニベロ(小径車)

一般的な大人向けシティサイクルのタイヤ・ホイールが26〜27インチなのに対し、20インチ以下のタイヤ・ホイールを装備した自転車のことを「ミニベロ」または「小径車」と呼びます。

フランス語で「小さい自転車」を意味するミニベロの特徴は、小回りが効きやすく、停車と発進をこまめに繰り返す街乗りに向いていること。そして、持ち運びや保管がしやすい折りたたみ可能なタイプも選べるところです。

また、展示や贈呈のために全国発送されることの多いノベルティ自転車には、小さく梱包できて発送料金を削減しやすいミニベロタイプが好まれる傾向にあります。

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電動アシスト自転車

電動アシスト自転車とは、モーター(電動機)を搭載した自転車のことです。別名「電アシ」とも呼ばれる種類の自転車で、ペダルを漕ぐ動きに合わせモーターが作動してペダリングを助けてくれるため、一般的な自転車よりも少ない力でスイスイ走ることができます。

ただ価格は安いものでも60,000円以上、高いものでは200,000円を超えることもあるため、自転車の中でもかなり高価な種類だと言えるでしょう。またモーターを動かすためのバッテリーは充電式で、切れるとペダルが重く感じられるようになるため、こまめな充電は欠かせません。

なお電動アシスト自転車は、毎日の買い物や子どもの送迎、市街地での坂道走行を助けるものとして開発・発売されたことから、当初はシティサイクル型のものが主流でした。しかし近年では、スポーツバイクにモーターを搭載したe-bikeと呼ばれる種類も誕生しています。

子ども用自転車

一般的な自転車の種類一覧:子ども用自転車

子ども用の自転車には、大きく「キックバイク」と「補助輪付きの自転車」、そして大人向けと同じような「補助輪なしの自転車」の3種類があります。なおキックバイクとは、ペダルのない自転車のことで、足で地面を蹴って進むことで自転車を使って移動する感覚を学び、自転車に乗る際に必要となるバランス感覚を養ってくれるものです。

これらは、お子さんの体格や発達の程度に合わせて段階的に選べるように作られているため、基本的にはメーカー各社が設定する適応身長を目安に種類やサイズを選択します。

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自然でも街でも大活躍!スポーツタイプ自転車の種類一覧

続いて、もともとは自然の中でのアクティビティやレース用として生まれたものの、近年では街乗りでも使用されるようになってきているスポーツタイプの自転車9種類をご紹介します。

マウンテンバイク

スポーツタイプ自転車の種類一覧:マウンテンバイク

「MTB」と略されることもあるマウンテンバイクは、もともと山道や砂利道等、凹凸の多い未舗装道を快適に走れるように考案された自転車です。太くゴツゴツとしたタイヤや頑丈なフレームの他、サスペンション、多段の変速ギア等を搭載しており、衝撃の多いオフロードでも安心して高速走行できる仕様になっています。

なお、他の自転車よりも積載可能重量が大きめに設定されているのもマウンテンバイクの特徴の一つです。そのため、本来の使用目的であるアウトドアやオフロード環境の他、街乗りやツーリングも快適に楽しめるでしょう。

ロードバイク

スポーツタイプ自転車の種類一覧:ロードバイク

ロードバイクは、当初は舗装道路上で行われるレース用の自転車として開発されました。

細いタイヤとフレーム、そして乗る人を前傾姿勢にするための高いサドルとドロップハンドルを搭載しており、走行中の空気抵抗を極限まで減らすことのできる設計になっています。

とにかく軽くてスピードを出しやすいところ、そして長距離を走っても疲れにくいところが特徴で、近年ではレース以外にもサイクリングやツーリング、通勤に使われることもあります。

クロスバイク

スポーツタイプ自転車の種類一覧:クロスバイク

「ハイブリッドバイク」等と呼ばれることもあるクロスバイクは、ロードバイクのスピードとマウンテンバイクの安定性・耐衝撃性を兼ね備えた自転車です。タイヤの太さもロードバイクとマウンテンバイクの中間ほどになっており、2つの車種を良いところを掛け合わせた(クロスさせた)車種であることから、この名前で呼ばれています。

またシティサイクルよりもスピードを出しやすく、ロードバイクよりもオフロードを走りやすいことから、毎日の通勤・通学や買い物といった街乗りに最適なモデルの一つです。

グラベルロードバイク

英語で「砂利の道」を表すグラベルロードの名の通り、グラベルロードバイクは、舗装道路と砂利道のような未舗装道路の両方を走りやすいように作られています。近年になってから誕生した比較的新しい車種であり、ロードバイクよりも太いタイヤとドロップハンドル、ディスクブレーキ、そして泥除けやキャリアを付けるためのネジ穴を備えたモデルが一般的です。

そんなグラベルロードバイクの特徴は、砂利道や道路を快適に長時間走行できるように、高い耐衝撃性と直進安定性を有しているところ。また積載可能重量も大きめなので、クロスバイクと並び、街乗りやサイクリングにも使いやすいスポーツタイプの自転車だとされています。

シクロクロス

スポーツタイプ自転車の種類一覧:シクロクロス

「サイクロクロス」とも呼ばれるシクロクロスは、オフロードのコースで行われる同名の自転車競技のために作られた種類です。分類としてはロードバイクの一種ですが、ロードバイクよりもタイヤが太く、オフロードも舗装道路も走りやすい作りになっているため、先述のグラベルロードバイクやクロスバイクに近い特徴を持っています。

そのため、クロスバイクと同じく街乗りに最適なモデルの一つと言えますが、コンポーネントとタイヤの組み合わせを変えれば、山道やオフロードに適した仕様にすることも可能です。

ピストバイク

スポーツタイプ自転車の種類一覧:ピストバイク

ピストバイクは、競輪等に使う競技用自転車として誕生した種類です。走ることに特化したシンプルなフォルムをしているため、もともとはブレーキが搭載されておらず、ペダルを逆回転させて徐々に減速・停止させる仕組みになっていました。

そのため街乗りには向かない車種でしたが、近年では前後にブレーキを搭載したモデルも広く流通しています。街乗りに使うなら、用途に応じてかごや泥除け等の部品を付け加えた上で、日本の公道でも走れるブレーキ搭載のモデルを選ぶと良いでしょう。

ランドナー

スポーツタイプ自転車の種類一覧:ランドナー

ランドナーは、フランス発祥のツーリング・サイクリング用の自転車です。名前の由来はフランス語の「ランドネ(小旅行)」であり、もともとは超長距離のサイクリングイベントのために開発されたものが、遠出をする際に使うモデルとして親しまれるようになっていきました。

たくさん荷物を乗せた状態でも問題なく長距離走行できるように、頑丈な作りをしています。

ファットバイク

スポーツタイプ自転車の種類一覧:ランドナー

マウンテンバイクよりも、さらにタイヤを太く・大きくしたのがファットバイクです。そのタイヤ幅は、マウンテンバイクの倍以上にあたる10㎝以上にもなり、砂利道や山道等の未舗装道はもちろん、砂浜や雪道でも問題なく走行できるため、積雪の多い地域でも人気があります。

また、タイヤが大きくバイクのようにも見えることから、ファッション性の高い自転車としても愛されています。そのため、おしゃれな自転車として街乗りに使う方も少なくありません。

ビーチクルーザー

スポーツタイプ自転車の種類一覧:ビーチクルーザー

ビーチクルーザーは、アメリカ西海岸のサーファーたちが考案したとされる自転車です。サーフボードを積んだ状態で海岸沿いの道や、砂浜を走ることができるように作られました。

衝撃吸収性に優れた太いタイヤ、大きめのサドル、アップハンドルと頑丈なフレームを組み合わせた作りで、マウンテンバイクやファットバイク、後述するBMXの原型になったとも言われています。また、全体的に丸みを帯びていながらもマウンテンバイクに近い豪快なデザインのモデルが多いことから、おしゃれな自転車として男女問わず幅広く人気を集めています。

エンタメ性も高い!ちょっと変わり種の自転車の種類一覧

最後に、もともとはパフォーマンスやスタントで使用するために生まれた自転車と、日本では見かける機会の少ない変わり種の自転車2種類について紹介していきます。

BMX

変わり種の自転車の種類一覧:BMX

「Bicycle Motocross」の略であるBMXは、オートバイのモトクロスに似た楽しみ方をするための自転車として、1970年代のアメリカ西海岸で誕生したと言われています。オフロードコースでの走行やジャンプ等のパフォーマンス、スタントでの使用を前提に作られているため非常に頑丈ですが、競技用のものにはブレーキや泥除け、長距離走行に適した機能はありません。

ただ一方で、ミニベロのような小さなタイヤとコンパクトな車体のおしゃれな自転車として、街乗り用としても人気があります。そのため、走行性能は他のスポーツタイプの自転車よりやや劣るものの、ブレーキや変速ギアを搭載したものが街乗り用として広く流通しています。

タンデム自転車

変わり種の自転車の種類一覧:タンデム自転車

タンデム自転車とは、複数のサドルとペダルを搭載した2人以上で乗るための自転車です。

一般的には、前方に座る人だけがハンドル操作を行います。なお2人で乗車するものが主流ですが、中には3人、4人、5人での乗車を前提に作られたタンデム自転車も存在します。

日本では「タンデム車」とも呼ばれる自転車であり、近年では目の不自由な人が健常者と一緒に自転車を楽しむパラサイクリングに適した自転車としても注目を集める種類です。ちなみに、日本では長い間タンデム自転車の公道走行が可能なエリアが限られていましたが、2023年10月現在、車道であれば日本全国の公道でタンデム自転車での走行が可能になっています。

自転車の開発・販売に関するご相談はサカイサイクルへ

私たちサカイサイクル株式会社は、その地域の人・事業者様に求められる自転車やサービスの提供を通して「活気あふれる街と人々の笑顔をつくること」を事業目的としています。

  • 自転車の仕入れや、企業からの大量購入に応じてくれる卸売り業者を探している
  • オリジナル自転車やPB自転車を小ロット、ローコストで企画・開発・製作したい
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など、自転車の企画・設計・デザイン・製作・品質管理に関することや、販売・関連サービスについてお悩みのことがありましたら、どんなことでも、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

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